角川映画、KADOKAWAアニメが低評価な理由は何故?「大衆文学と未来のメディア」

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電子書籍によって作者は救われるか?

電子書籍の売上はどんな感じなのか?

 そんな電子書籍の個人販売ですが、中には既に一千万円もの収益を出した人や、コンスタントに読者やファンを増やしていって、最終的に映像化などにこぎつけた個人作家などもいるほどで、今最も熱いものとなってきています。勿論その中もある意味ピンきりで、月に3万~7万といった金額をコンスタントに稼ぎ続けるような人もいますが、しっかりと運営していけば、基本的に伸び落ちることがあまり無いため、月々の継続収入として地道に積み立てていくことが出来るようになってきているのです。これは新人賞がまるでガンの告知だと言われるように「五年間での生存率が絶望的」であるのを鑑みると、少しずつでも自分の資産として積み上げられるこちらの方がメリットとしては大きいように感じます。

面白い作品が見たい

しかし漠然と作品を書けばいいと言うわけではない

 しかし、通常の出版社などで作品を刊行している作者のようにただひたすらに作品を書いていけば良いという話ではないので、そこだけはしっかりと認識する必要が出てきます。それはつまり、これまで編集者や出版社などが下していた判断や分析を自分でこなし、自分の人生に対してしっかりと自分で責任を負うという面が求められるということになります。

アマゾンのKDPの印税は?

 アマゾンではとうとう印税70%のオプションが実施されています。これはデフォルトの条件であれば35%となってしまいますが、それでも、一般的な書籍印税が5%から多くて10%であるというところを考えると破格の印税条件となっています。さて、それでは幾らの収益が出せるのかという事と70%のオプションを選ぶとどのような条件がつくのかという部分について解説していきましょう。しかし、70%のオプションに関しては通信コストなどの支払いも自分で行わなくてはいけなくなりますのであまりにもページ数が多いものだったり、データ総量が大きすぎるものだったりすると逆に割高になってしまいますのでそこは注意して考えてみる必要があるでしょう。

収益の現実

 この収益性に関しては正直ピンキリだと言わざるをおえません。特にうめと呼ばれる元プロ漫画家の人などはKDPに移籍してからは、今まで以上の金額を稼ぎだしているという事実がありますが、筆者である私自身は全くの無名から始めて現在月額収益が5万ほどの水準を継続しているという状況になっています。これはほとんど無名な出版社から出た作家の場合3万円であったりするという事実も考えると実際はかなり多いし、物価の安い海外に移住して作品を執筆するという最終手段を使った場合は十分生活出来る金額ではあります。

 鈴木みそ氏の場合ですと一巻の売り上げが2400部、2、3、4巻が1500部で、半月で45万円を超えたということですが、勿論既に知名度が高い人や、既にコンテンツが出来上がっているという人にとっては得しかないようにも思えます。

角川といえば

特にマニアックな作品は売れている

 更に、紙媒体だけでなく電書でも販売しているという併用販売方式などでは、マニアックな作品については紙面販売利益よりも、電書販売の利益率が上回るなんていう現象も引き起こっています。これまで、貧乏なプロクリエイターだった人物が電書版を自ら出したことに寄って新たな収益路を見つけたなんてことも引き起こっています。

しかし勿体無い現象も

 この電子書籍の販売に関しては作家と出版社側で新たな契約を交わしてという形になり、場合によってはKDPなどで販売している商品の利益を30%還元してくれという風な要望を出している出版社などもあるようなのですが、それをやるくらいであれば日本の出版社で結託して電子書籍販売サイトを作り、出版社が65%アマゾンの中貫き無しで手にすることも出来るのに何故やらないのだろうと思ってしまいます。そのような目先のお金を拾うくらいであれば、電書と紙書の相乗効果と、メディアミックス、グッツ販売と他の部分のお金儲けに着手した方がいいように感じてしまいます。