角川映画、KADOKAWAアニメが低評価な理由は何故?「大衆文学と未来のメディア」

角川映画、KADOKAWAアニメが低評価な理由は何故?「大衆文学と未来のメディア」

版権ビジネス下手な角川

アニメ界を救うための版権という考え

 今アニメ業界は、全体的に不況になっており、その割をアニメーターの血肉によって埋めているというあってはならないような状況を引き起こしています。これはある意味でアニメや映画といったコンテンツが比較的容易に言語障壁を超えうるものであり、その部分をどうにかして詰めていかないと貧乏になりつづけていってしまうという考えてみれば至極当たり前な理由によるものなのではあるのですが、未だに解決の糸口は見出されていっているとは言いがたい状況になっていっています。

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何故クリエイター貧乏が起こりうるのか?

 なぜこうした言語障壁のなさによる無再現なダンピングが起こりうるのかというと、それは物価の差異によるものと、非言語労働にどういった方法のコストをかけるのかという問題によることが多いです。例えば、アニメ一枚を書くのに日本人なら1,000円だとして、フィリピンの人間ならそれを10円や100円でやるとなるとおそらく制作元としてはよりコストが抑えられる100円に向くというのはある意味当然の結果なのではないでしょうか? これは非言語的な労働になると非常に顕著で、アメリカなどでも今現在問題になっています。それは物価の安い国の人間が、仕事をあまりにもダンピングした値段で引き受けてしまうために、これまで正常とされている値段で働いてきた労働者が異様に高く感じられてしまうといったことなのです。事実、現在アニメーターの年収は多くて200万円、少ないともっとということもあり、この労力の割には言語障壁が非常に低いという問題が如実に出てきているという事を感じさせてなりません。これは今後マンガや映画だけでなく、その他のコンテンツ・ビジネスや、はたまたコンテンツによらず普通のビジネスなどでも引き送りうる問題だと言えるのです。

 勿論、日本語が世界一難しい言語だと言われており、その収得が普通の人では無理だという現実から鑑みるに、この言語障壁を超えられないビジネスというものに関してはこれからも既得権益をむさぼることが出来そうですし、しばらくの間は続けることが出来そうですが、そうでない部分に関しては物価の平均化が進むまでの間はかなり割を食うことになりそうです。このコスト減少現象を避けるためには、それを回避分のコストをどこからか持ってくる必要があり、そうなるとどうしてもそのコンテンツによってより多くの収益をあげ、クリエイターに還元していくということが必要になってきます。そこで、旨いのがやはり版権ビジネスということになります。

サンライズの銭ゲバ具合

 勿論、これらの版権ビジネスは運用が凄まじく難しい為、場合によってはマイナスへと転ぶ例もあります。特に、今、金銭面では成功しているにも関わらず、とても危うい版権ビジネスを繰り返している会社もあります。その異様なほど版権ビジネスに力を入れているスタジオがサンライズです。サンライズはコードギアス、そして機動戦士ガンダムなどに代表されるキラーコンテンツを多数持っているスタジオなのですが、他にもケロロ軍曹や、銀魂などといったキャラクター押しのヒット作品を多数生み出し続けています。

 そんなサンライズですが、アニメ雑誌などのマスコミ関係者から、サンライズのアニメ特集をやって場面写真を利用すると一点当たり5000円以上の版権料が取られ、特集を組んでくれないかと依頼されて記事を書いたら逆に版権料とギャラを請求されたなどということがあったり、出演中の作品に関して声優に取材を申し込んだら、サンライズ側に一時間に3万円支払わなくてはいけないという鬼のゼ銭ゲバっぷりを発揮しています。元々、サンライズは無料でガンガン特集を組められ、版権に関して比較的甘く、それが起因となってヒットしたきらいがあるのですが、その時の持ちつ持たれつの関係をすっかりと忘れ、うちの記事を書きたければ金を払えという強権的な態度へと変わってしまっているようなのです。

 確かに、今、不況で底が全く見えない中、版権ビジネスを拡大していくというのはある意味かしこく正しい行為ではあるのですが、あまりにもやり過ぎで、とんでも無いと周りから言われるのはいかがなものなのだろうと思ってしまいます。勿論これは短期的な見地から見ると非常に収益性が高いというのは言うまでもありませんが、目の前の数百万円を拾って後の数億を落とすようではあまり賢い方法だとは言えないかと思います。

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そして角川は版権ビジネスも下手

 流石に、サンライズ並にやっていれば敵を多く作りそうですが、逆に角川などは読者を的に回しているというのがよく言われていることです。例えば、角川が版権を所有する作品の二次創作作品のコンテストを著作権完全放棄を条件にして行ったり、またグッツの販売でも販売時期を考えずに乱発して反感を煽ったりということなども問題だと言われています。そして、艦これに関して言えば、ある意味DMMと角川という二重権利者状態という悲劇の状況によって、その版権ビジネスに関してのダブルスタンダードがまかり通っているという事実もあったりするのです。これを回避するために、DMMと角川の持株会社を新たに作るべきだと僕は思うのですが、利益の衝突からか未だに実現していません。より効果的な版権ビジネスを推し進める為には、この最低条件をクリアするべきだと思うのですが、その部分が解消される時は果たしていつになれば来るのでしょうか?

版権ビジネスを成功に導くには

 版権ビジネスをもっと大きな成功へと導くためには、その不公平性と、収益分岐点の分析が必要になってくるかと思います。例えば先程のサンライズの例を上げると、マスコミに対して版権料をとるのであれば、広報による効果収益と版権料どちらが高くなるのかしっかりと判断を下すということです。これは過去のデータに照らし合わせれば、基本的にわかりそうなものですが、広報による効果収益の方が見積もると高くなることがわかりますので、マスコミ関係者や、広報に関して版権を用いるのは比較的内容をゆるめてやったほうが、無限の労働力を手に入れるためにも賢い方策だということがわかるかと思います。また、版権料を取るのであっても固定コスト方式で支払わせるのではなく、総純利益からの可変性支払いシステムを取り入れ、広報段階ではコストが発生せず、またその後の可変支払いコストも妥当だと思えるものに設定するということが必要になります。一見、とれるところからはガッポリと取ったほうが良いと思うかもしれませんが、とられていると本人が思わない程度の額であれば、継続して契約してもらえるということは携帯のゼロ円商法や、フリーミアムの見地から見てみても妥当な作戦だと言えるでしょう。そのように版権ビジネスなどの場合は、それを利用する人の懐をしっかりと把握し、傷まないギリギリのラインを攻め、多くの人に利用させるという方式が必要になってくるのです。